実現したい未来で使っていたい言葉を今から使うと世界は変わる

普段私たちが何気なく使っている言葉。でも、その言葉にも「ジェンダーギャップ」が隠れているとしたら?

「言葉には魂が宿る」と言われますが、普段何気なく使っている言葉を少し見直して、実現したい未来で使っていたい言葉を、今から使うようにしてみませんか。言葉を変えれば世界が変わる。今日はそんなお話です。

何気なく使っている言葉に違和感を持つ

9月~11月にかけて、三重県が主催する「めざせ!ジェンダーギャップ解消!働く女性のワークショップ『みえ働くサスティナラボ』」が開催されました。本会場である津会場とサテライト会場である尾鷲会場の2か所にわかれて行われました。私はファシリテーターとして、尾鷲会場で4名の働く女性たちとご一緒しました。

ジェンダーギャップを感じた場面など、具体的な事実を挙げながら議論を深めていったのですが、その中で「なるほど」と思ったのは「自分たちも言葉を変えていきたい」という意見でした。

たとえば、男性の育児参加や仕事と家庭の両立支援に関するアンケートで、「男性も家事を手伝う」という項目がありました。

「手伝うって、おかしくない?」
「男性も手伝うっていうと、家事をメインでやるのは女性という前提ですよね」
「『手伝う』じゃなくて『分担する』がいいですよね」

そんな意見が飛び交いました。

そもそも「両立」という言葉も、女性には使うけど男性には使わないかも……という意見も出ました。

そういう目で探してみると、「女性活躍」とは言うけど「男性活躍」とは言わないし、このワークショップのタイトルにある「輝く」という言葉も、女性には使うけど男性には使わない。他にも「女性の活用」「高齢者の活用」というように「活用」という言葉も、なんだかモヤモヤしますよね。「モノ扱い」されているみたいです。

私も含めてですが、普段無意識に使っている言葉にも、ジェンダーギャップやアンコンシャスバイアスは隠れているものなのです。

「男性だから」「女性だから」「若いから」ではなく「あなただから」に変えていきませんか

「手伝う」とか「両立」とか、そういう言葉にモヤモヤを感じるという話をしたあと、「じゃあ自分たちはどうかな」と考えてみました。

「コピー用紙が大量に納品されたときや重たい荷物を運ぶとき、『男性の方、手伝ってください』って言ってるかも……」
「『力自慢の方、お願いします』の方がよいかも」

そんな意見が出てきました。

確かに、男性といっても腰が悪くて重たいものを持てない方もいるかもしれません。

よく「女性の方がよく気が付くから」とか「交渉事は男性の方が得意だから」のように性別で物事を考えたりしがちですが、「○○さんは△△が得意だから」のように、「個人」の能力や適性に焦点を当てることは、ジェンダーギャップ解消の第一歩になるのではないか。

そんな話で盛り上がりました。

そもそも「ジェンダーギャップ」とか「ダイバーシティ&インクルージョン」とか、言葉が抽象的で難しすぎませんか。言葉を聞いても、具体的なイメージは思い浮かびません。「なんだか難しそう」「何か特別なことをしなければならないのではないか」という印象を持つ方も少なくありません。

でも、こういう日常の、ちょっとした言葉の選び方を見直すというだけでも、前に進んでいけるように思います。

使う言葉が変わると世界は必ず変わります

実現したい未来で使っていたい言葉を今から使う。

小さな一歩かもしれませんが、そこから始めてみませんか。

それでは、また。