
「あの人ってなんであぁなんだろう」
「うぅ、モヤモヤする」
そんなネガティブな感情が渦巻いたとき、あなたはどうしていますか。
色んな発散の仕方があるかもしれませんが、そのモヤモヤを「有益な形」にできたらいいと思いませんか。
ネガティブな感情が渦巻いたときって、実はめちゃくちゃチャンスなんです。
今日はそんなお話です。
実を言うと、最近モヤッとすることが立て続けに起こりました。
「なんでお礼のひと言もないんだろう」
「なんでこの人は、言い訳から始めるんだろう」
「普通はこうするでしょ……」
仕事をしていたらいろいろありますよね。
「なんだか誠意が感じられなくて残念だな……」
そう感じたときに、ふと思ったんです。
「誠意」って、そもそもなんだろうって。
そこで、改めて
「自分が何にモヤモヤしたのか」
「どこに誠意を感じられないと思ったのか」
を考えてみました。
それはたとえば
「感謝の言葉がなかった」
「いつも言い訳を先に言って予防線を張り、こちらがお願いしたことをやってきてくれない」
「『協力者』としてではなく、単なる『作業者』とみなされていた」
みたいなこと。
でも一度立ち止まって考えてみました。
それって全部、私の「解釈」「価値観」なんですよね。
「私だったらこうするのに……」
というところからズレているから、モヤモヤして腹立たしい気持ちになるんだなと思いました。
ひょっとしたら、私が「言い訳」と解釈しているだけで、相手は「自分に不足していることの理由」を先に伝えることが「誠意」だと思っている。
それだけのことかもしれません。
そう思えたらなんだかちょっとスッキリして、「モヤモヤ」することには反応せず、その先どうしたらいいかなと考えられるようになりました。
ネガティブな感情が渦巻いたときって、「自分が大事にしていること」 「自分の価値観や言葉の定義」がクッキリするんだなと改めて感じました。
こういう価値観の「ズレ」や、その「ズレ」を感じたときの葛藤と向き合って理解しようとしていくこと。
それが「個」と向き合うことであり、ダイバーシティ&インクルージョンにつながっていくのではないでしょうか。
突き詰めて言えば、ダイバーシティとかインクルージョンだとかは「自分と向き合うこと」から始まるんだなと思います。そのプロセスを吹っ飛ばして、ただ言葉の理解をしようとしたり、制度をつくったりするだけでは、本当の意味で浸透はしないのではないか。
「みんな違って、みんないい」
という言葉をよく聞きます。私も使うことがあります。
でも、頭でわかっていても腹落ちしている人はどれくらいいるでしょうか。
違いを認めるのって決してきれいごとではなく、自分の価値観とのズレと向き合いその葛藤と向き合っていくこと。
だからこそ、そこを乗り越えたとき初めて、本当の意味での「多様性を認め合う職場」になれるのだと考えています。
あなたの職場はいかがですか。
互いの価値観のズレを認識し、向き合っていますか。
そのまえに、自分自身の価値観を言葉にできていますか。
仕事で大切にしている価値観を言葉にするワークショップも行っています。必要でしたらぜひお問い合わせページからお問い合わせください。
それでは、また。
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