===お知らせ===
おかげさまで発売3週間で3刷25000部。
新刊『賢い人のとにかく伝わる説明100式』(かんき出版)が、2月21日から全国の書店及びアマゾン等のネット書店で発売中です。
新年度になり、初めて部下や後輩ができた方もいらっしゃることと思います。
悩みを聞いたり、「どうしたらいいでしょうか」と相談をされたりすることも増えてくるのではないでしょうか。
「あなたに相談してよかった!」
そんな風に言ってもらえたら嬉しいですよね。
「でも、なかなか気の利いたアドバイスができなくて……」
そんなお悩みを聞くことがよくあります。
特に今は1on1面談でどう部下と向き合ったらよいのかと悩んでいるリーダーも多くいらっしゃいます。
私も会社員時代は、業績評価面談、キャリアパス面談など、毎月なにがしかの面談をしていました。
それ以外にも、「最近元気がないな」と感じた部下の話を聞くこともあったり、逆に「ちょっといいですか?」と相談を持ちかけられたりすることもありました。
そうなると、私は決まって
「やっぱり上司だからいい答えを出さなきゃ」
と意気込んでいたんですね。
だから、相手が何か話をしたらすぐ
「こうしたらいいんじゃない?」とアドバイスしたり
相手が「自信ないんです」なんて言えば
「そんなことないよ。私はこう思ってるよ」
と励ましたりしていました。
でも、これ、アカンやつです。
「こうしたらいいよ」
「そんなことないよ」
これらは一見優しい言葉ですが、実は相手の未来や可能性を奪っているかもしれません。
相手がせっかく「気づきの旅」に出かけようとしているのに、連れ戻してしまったり、全然違う方向に連れて行ってしまったりするようなものです。
大事なのは「信頼すること」
つまり、答えは相手の中にある前提で一緒に「気づきの旅」に出かけることです。
アドバイスとか何もしなくてもいいんです。
そもそも「気の利いた」って何でしょうか。
「気の利いたアドバイスができた!」というのは「ただの自己満足だったなぁ」と、今の私は当時のことを思い出して恥ずかしくなります。
やることはただひとつ。
相手がどんな風景の中にいるのか、それを自分も見るための質問をすること。
「それって具体的に言うと?」
「例えば?」
「どんな時にそう感じたの?」
などなどの質問です。
人は自分で気づいた時に初めて変わるための行動をとります。
それは即ち「自律」でもあります。
「誰かから言われたからやった」というのは、本当の「自律」ではありませんよね。
気の利いたアドバイスなんてする必要はないんです。
するのは「質問」
これ、上司と部下というだけでなく、家族、親子でも同じかもしれませんね。
それでは、また。
☆職場コミュニケーションの改善にお役立てください☆
新刊『賢い人のとにかく伝わる説明100式』(かんき出版)