製造現場のやる気が変わった「たった一つのきっかけ」とは?

社員の「やる気」を高めたいが、具体的に何をしたらいいのだろう?

エンゲージメント調査の結果がいまひとつ……。

製造業の方とお話をしていると、そういう悩みをよく耳にします。

私も製造業出身、しかもいわゆる「裏方部署」にいたので、なんとなくその雰囲気わかります。

いろいろな要因があると思いますが、とくに「現場」の人たちにとって「仕事」ではなく「作業」になってしまっているということも一因ではないでしょうか。

関西にあるメーカーにお勤めの女性にお話を聞かせていただく機会がありました。
そこで聞いた話がとても素敵でした。

製造業が陥りがちな、ちょっとした「思い込み」

それをいったん外してみたら……。

今日はそんなお話です。

■製造現場で実際にものづくりをしている人が展示会のスタッフとなる

今回お話を聞かせていただいた方がお勤めになっている会社の主力製品は「ネジ」

いろんなところに使われているし、なくてはならないものですが「目立たない存在」です。

私は新入社員のときに、製造実習で8ミリビデオカメラの組立をしたことがありますが、つくっているのが最終の消費者に届く商品だと、店頭に並んでいるのを見たとき、「ひょっとして、これは私が組み立てたものかも」とワクワクしたものです。

自分の仕事の先にいる人をイメージできるんですよね。

ところが、一般消費者の目に触れないものをつくっていると、「誰が使うのか」をイメージしづらいものです。

そこで、この「ネジのメーカー」さんは何をするのかというと、実際に生産現場で日々ネジをつくっている社員を、展示会のスタッフとして連れて行くそうです。

東京ビッグサイトとか、幕張メッセとか、インテックス大阪などで開催されている展示会です。

展示会では、自社のブースを見に来たお客様に、自社の製品や技術を紹介するのです。

通常こういう展示会では、広報とか営業とか開発した人などがスタッフとして立つことが多いので、私はこの話を聞いたときに「すごいなー」と思いました。

製造現場にいる人全員ではなく、選ばれた数人がスタッフとして立つそうですが、そもそも製造現場にいる人がそういう「外」に出かける機会ってめったにありません。

「工数」という面からみたら、現場から数人が不在になるのは、生産計画に影響を出す可能性があるからです。

でも、絶対できないわけじゃないんですよね。

最初からその前提で生産計画を立てるとか、「やるつもり」で考えれば、策はいろいろあるはずなんですよね。

実際にスタッフとして展示会に参加した社員は、取引先の人たちや自分たちの製品に興味を持ってくれた人と直接話をすることで、「自分たちの仕事が、誰の何に役立っているのか」を実感することができます。

この経験が、その後の仕事への向き合い方にいい影響を与えるのではないでしょうか。

■実際につくる人がいなければ成り立たない現場にも、もっとスポットライトを

製造業は、新しい商品や技術の開発には光が当たるけれども、そうした商品を実際につくる現場には、なかなかスポットライトは
当たりません。

だけど、実際につくる人たちがいなければ成り立ちません。

だからこそ、もっと現場を大事にしてほしい。
そして、今日ご紹介した会社のように「外の世界」にも触れる機会をつくってほしい。

そんなことを感じたエピソードでした。

あなたの職場でも、「誰の役に立っているか」を実感できる仕掛け、何かつくれそうですか?

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