
最近地元三重県で、採用に苦戦しているという事業者様のお話を聞く機会がたびたびあります。
そして、ヒアリングしたり、実際の求人内容を見せていただくと「共通点」があることがわかります。
今日はそんなお話です。
1.苦戦している原因は、「自分が主語」になっているから
採用に苦戦している事業者様の発信内容に共通していること、それは、「自分が主語」になっていることです。
「当社はこういう特長があります」
「当社にはこんな(すごい)設備や技術があります」
「当社は○○○という認証を取得しています」
応募者の心のつぶやきをズバリ言ってしまうと
「だから何?」
なんです……。
「私、高級外車を所有しています」
「私、料理がすごく得意です」
そんなふうにアピールされても
「付き合いましょう」
とはならないですよね。それと同じです。
応募する人にとっては、「それで自分はどうなるのか」というような、そこで働いている自分がイメージできないとなかなか心は動かないですよね。
だから大事なのは「相手を主語」にすること。
つまり、相手に動いてもらいたいなら、「相手が主役のストーリー」を設計することです。
たとえば、
「最新のロボットを導入しています」
ではなくて
「最新のロボット導入により、重い部品の持ち運びがなくなり、女性やシニアの方も安心して働けます」
というように、応募者にとってどんなメリットがあるのかをわかりやすく具体的に示すことです。
2.ハードルを下げたつもりで、欲しい人材を逃しているかもしれない
ほかにも、こんな例を見かけます。
「データを入力する事務作業です」
「○○するだけの簡単なお仕事です」
「やりがいを持って働いてほしい」と思っているのに、求人内容にはこんなことが書かれています。
ハードルを下げたつもりかもしれません。
でも、これを見た相手が「やりがい」を感じられるかというと微妙じゃないですか。
「最初はデータ入力や書類作成から始め、少しずつ専門的な仕事にチャレンジできます」
みたいに、相手がその職場でどう成長できるのか、その道筋を伝えないと希望するような人に来てもらいたくてもミスマッチが起こりかねません。
採用に限らずですが、相手に動いてもらいたいなら「相手」が主役のストーリーを伝えるように変えてみませんか。
今までよりも相手の反応がよくなったり、気持ちよく動いてもらえるようになります。
それでは、また。
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