「長々と説明したあとに、結局何をしたらいいんですか」と聞かれて膝から崩れ落ちた……
そんなこと、ありませんか。
今日はそんな方に向けて押さえておくとよいポイントをご紹介します!
説明の締めは「小」⇒「大」
「結局何をしたらいいか」と聞かれたとき、どのように説明をしていたのかを実際に見たわけではないので、あくまでも仮説になりますが、今までに遭遇した事例を考えると、原因は大きく分けて2つあります。
ひとつは指示の背景を説明するのが長くなって、相手の頭の中で具体的な指示の内容が薄れてしまったこと。
「○○をやってほしい」
という指示だけでは納得して動いてもらえないため、
「なぜやってもらいたいのか」
背景や理由を説明しますよね。
その部分が長いと、最初に指示を出していたとしても相手の頭の中には残らないものです。
そういう場合には、最後にもう一度
「そういうわけだから、○○をやってほしい」
と結論を伝えるのがベスト。
本の中にも書きましたが、説明の締めは「小」から「大」で、相手に「何を受け取ったのか」を認識してもらうのです。
「動ける言葉」で、指示は具体的に
「結局何をしたらいいか」と聞かれてしまうもう一つの原因は、指示が具体的ではないことです。
これも本に書いた通りで、
「具体的な動作レベルの言葉を使う」
のがポイントです。
私にもこんな経験があります。
会議のセッティングをしていたとき、上司が
「会社案内の資料もあった方がいいかな」
と言ったんですよね。
それはただの感想?
それとも指示?
はたまた相談?
これ、結構困る感じです。
こちらから
「資料を持ってきて机に置いておきましょうか」
と聞いて対応しましたが、結果的にこれが「正解」で、上司の意図は「資料を並べておいて」でした。
もしも「上司のひとり言」と解釈して何もしていなかったら、どうなっただろう?
「なんで並べていないんだ」なんて言われたら、かなりモヤモヤしたはずです。
「その行動をしたら伝えた通りの結果になる」
というくらい、何をしたらいいのか具体的な言葉で伝えるのがいいですね。
説明は「締め」が肝心です。
「結局何をしたらいいですか」と言われるとき、
「最後にもう一度指示の内容を伝えていない」
「具体的な言葉で伝えていない」
のどちらかに思い当たるフシがあったら、今日お話したポイントを少し意識してみてください。
それでは、また。