「いいたとえ」を生み出す力は「観察力」と「○○」

子どもや専門外の人などに難しい内容や専門用語を説明するとき、あなたはどんな工夫をしていますか。

噛み砕いて説明するのってなかなか簡単ではありませんよね。

噛み砕いて説明した内容を理解してもらえなくて、さらに説明を重ねて余計に混乱させてしまった……なんていうことも起こり得ます。

そんなときに使えるのが「たとえ」。

身近なもの、誰でも知っているものに置き換えることです。

この「たとえ」が上手な人に共通しているのは観察力だなと、私は感じています。

たとえ上手な方は、たとえようとする対象のものに対して「一番の特徴は何か?」を抜き出し、それによく似たものを当てはめています。

来年2月に出版予定の本でも「たとえ」については、数ページ割きました。

その中で私が「すごくわかりやすい!」と感じた「たとえ」をいくつかご紹介しています。

たとえば、「胸骨」をイメージできるようにして下さったトレーナーさんの例。

中国語を発音するときの口の中の様子を再現できるように教えて下さった先生の例。

ソフトコンタクトレンズの「酸素透過率」をお客様にわかりやすく伝えた方の例。

「たとえ」を使うとわかりやすくなるというのは、あちらこちらで言われています。

でも、「どうたとえたらいいの?」「たとえるコツって何?」という「たとえができるまでのプロセス」を説明した本は、なかなか見つかりませんでした。

そこで今回、僭越ながら私がその「プロセス」を言語化してみました。

それをひと言で言ってしまうと「観察と勇気」です。

つまり、一番の特徴を見つける「観察力」と相手にとって不要な情報はバッサリと捨てる「勇気」です。

なんとなく似ているものを探すのではなく、「これって、つまりはどういうことだろう?」と本質をつかみにいくことが「一番の特徴」を見つけ出す近道です。

そんなことを本に書きましたので、ぜひ楽しみにお待ち頂けましたら嬉しいです。

それでは、また。