
三重県で理系職種として働く女性を対象にした交流会(9月25日開催)において、「理系女子が切り拓く、ワークとライフ両立の道」というテーマで講演いたしました。当日参加された8名の女性が携わる仕事は、さまざま。石油プラントで省エネや設備保全に携わる方、メーカーのプレス工程で金属加工に携わる方、品質管理や建設業など、いずれもまわりは男性ばかりという職場環境で働く女性たちでした。
セミナーでは、女性が少ない職場にありがちな「思い込み」や強みの活かし方について、次の3点をお話しました。
・「ロールモデルがいない」は思い込み。誰かひとりをモデルにしなくても、性別・年齢を問わず、お手本にしたいところを部分的に取り入れる
・理系こそコミュニケーション力が必須のスキル
・「少数派」は強みである
少数派だからこそ見えることは多くあります。
「なぜこんなことをしているのだろう?」
「なぜこういう仕組みになっているのだろう?」
「なぜみんな我慢しているのだろう?」
そういう「違和感」を抱くことで、みんなが気づいていない問題に気づき、改善提案できる立場にあるのは、もうそれだけで「強み」ではないでしょうか。
だからこそ、大事なのは「黙っていないで、我慢していないで声をあげること」
それを、「不平不満」「文句」という形で発信するのではなく、「提案」として発信すれば、まわりの人によい影響をもたらします。
参加者からは
「ロールモデルはひとりじゃなくていいという話が印象に残った。自分がどうありたいかを明確にして、まわりの人をお手本にしていきたい」
「時短勤務は、タイムマネジメント力を磨いている時期という考え方に勇気をもらえた」
「普段外に出て交流する機会がないので、とてもよい機会だった。悩みを共有できたのがよかった」
などのご感想をいただきました。
今後もこうした交流の機会があることを、心から願っています。そして、「リケジョ」という言葉が「そんな言葉もあったよね」と懐かしめるような、そんな世界をつくっていきたいと思います。
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『はじめてリーダーになる女性のための教科書』(日本実業出版社)
『賢い人のとにかく伝わる説明100式』(かんき出版)