大ベストセラーとなった『女性の品格』
内閣府男女共同参画局の初代局長で、現在は昭和女子大学総長の坂東眞理子さんの著書です。
その坂東さんにインタビューする機会があり、先日記事を完成させたところです。
坂東さんがよくお話される言葉のなかに「3つのキ」というのがあります。
「機会」 「期待」 「鍛え」の3つのキ。
「機会」を得て、他人から「期待」をされて、責任のある仕事、難しい仕事に取り組んで「鍛え」られると人は成長するということです。
自分のことを振り返ったとき、ソニーグループで働いていたときも、シャープで働いていたときも、「無茶ぶり」と感じることは多々ありましたが、「機会」を与えられ、(たぶん)「期待」されて、未経験の仕事でも「やってこい」と放り込まれて「鍛え」られました。
その意味で、私は上司や周りの環境に恵まれていたと思います。
と同時に、自分のところにやってきた「機会」を「機会」と受け取るか否か。
それは自分次第なのだということも感じます。
「機会」 「期待」 「鍛え」の3つがそろって目の前に現れるものは、たいていの場合、苦そうで美味しそうには見えないものです。
「いやぁ、どうしよう…」
「私にできるだろうか」
そんな風に腰が引ける感じです。
そんなときに、「それでも一度は前向きにやってみる」と思えたなら、それは「機会」になる。
そう思うのです。
そう思うようになったのは、私が30代前半、ソニーグループの工場に勤めていたときのある出来事でした。
ブラウン管テレビが売れなくなって生産縮小したため、生産部で働いていた人たちが私たちの職場に異動してきたのです。
ストレートに言ってしまうと「リストラ」です。
40代後半から50代の人たちが未経験の職種に携わるのです。
ほとんどの人はモチベーションが低いまま異動してきました。
その中で、とても前向きに生き生きと働く人がいました。
なぜそんなふうに気持ちを切り替えることができるのか。
そのときに聞いた言葉が、私にとって仕事との向き合い方を変えた原点となりました。
もしよかったら、こちらから詳細を読んでみてくださいね。
「美味しくなさそうに思えるけれど、食べてみたら美味しかった。成長の種ってそういうものかもしれないな」
私はそんなふうに思っています。
「機会」が与えられない
「機会」がやってこない
そうとらえるよりも、自分で今の状況を「機会」にするということも大切なことなのではないでしょうか。
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