新刊『はじめてリーダーになる女性のための教科書』(日本実業出版社)が、6月28日から発売中です。
「リーダーになるつもりなんてなかったのに、なってしまった。どうしよう…」
「リーダーシップもないし、人に仕事を任せられない私には荷が重すぎる」
「自分より年上のメンバーに指示を出すなんてできない」
「管理職なんて責任ばかり重くて、辛いだけ」
そんな悩みをお持ちの新任リーダーに向けて書きました。
自分はどんなリーダーになったらいいのか。
メンバーや上司とはどうコミュニケーションをとっていけばいいのか。
「任せられない」 「巻き込めない」はどう解決するのか。
それらは、私自身がずっと抱えてきた課題でした。
管理職になって初めて部下を持ったとき、私は自分のことで精いっぱいで、仕事らしい仕事を任せることもできませんでした。結局、そのときの部下は「役に立てなくてごめんなさい」という言葉を残して辞めてしまいました。
そのあとも、中途半端に任せて、途中から部下の仕事を引き取ってしまったり、言い出しっぺになったものの人を巻き込めずに活動がフェードアウトしてしまったり。厳しいことが言えなくて、同世代のメンバーから「課長は優しすぎます」とたしなめられて、自分の弱さをつかれて泣けてきたこともありました。
うまくいかなかったことの方が多かったですが、そこから気づいたことはたくさんありました。
そして何よりも、「自分はどんなリーダーになりたいか」ではなく、「どんな職場にしたいのか」と、目の前のメンバーと向き合ったときに初めて、自分には無いと思っていた「リーダーシップ」に気づいたのです。
メンバーを前に自然と湧き上がってきた想いを形にしていくことで、「僕らのやる気を引っぱり出してくれる存在」と言ってもらえるようになりました。
そんな私の「うまくいったこと」 「失敗したこと」 「気づいたこと」から得たノウハウを、「明日から実践できる形」にしてまとめました。
私には仕事と家庭との両立、仕事と育児との両立という経験はありません。そんな私は、女性のキャリアとか女性リーダーについて語る資格なんてないと、ずっと思ってきました。
でも、女性にだっていろいろある。
「ひと口に女性と言っても、女性の中にも多様性がある」という言葉に励まされ、「私自身が経験して得たことを発信しよう」と心から思うことができました。同時に、さまざまな立場で働いている女性にお話を聞かせていただき、本書は完成しました。
「リーダー」という役割を担ったからこそ見える景色があり、得られる喜びがあります。もちろん、大変なこともたくさんあります。それでも、その役割を担える機会を得たのなら、チャレンジしてみてほしい。そんな思いが詰まった1冊です。
そして、「女性のための」とタイトルには書かれていますが、「女性ならでは」の話題は、実はほとんどありません。したがって、女性だけでなく、男性にも読んで頂けたら嬉しいです。
本書を足がかりに、小さな小さな行動を積み重ねていった先に、いつの間にか「リーダーという器」にフィットした自分に気づく。そんな瞬間が訪れますように。
今まさにリーダーという役割を与えられて奮闘している方があなたの周りにいらっしゃったら、ぜひ本書をご紹介くださいませ。
本書の内容に関する講演会や研修を承ります。
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